歯に良い生活習慣がQOLを左右する 生涯自分の歯を一本でもキープする方法!!

未分類

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020(ハチマルニイマル)運動をご存じでしょうか。

厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「残存歯数が約20本あれば食品の咀嚼が容易であるとされており、例えば日本人の平均寿命である80歳で20本の歯を残すという、いわゆる8020運動を目標の1つとして設定するのが適切ではないか」という考えです。

そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
だれもが望んでいることだと思います。

虫歯や歯周病になると菌が全身にまわってしまうこともあり、心臓病や糖尿病、脳梗塞を発症したり、誤嚥性肺炎の原因にもなります
お口からQOL「生活の質」の低下を招かないためにまずは、歯に良い生活習慣を見直してみませんか?

歯に良い生活習慣とは・・

糖分の高い飲みものを時間をかけて飲まない

糖分は口の中で酸化するので、少しずつゆっくり飲んでしまうと、口内に糖分や酸が滞留してしまうため、虫歯のリスクは高くなります。
酸が増えると歯の表面のエナメル質が溶けて薄くなり、知覚過敏や虫歯の原因となってしまいます。

 

緑茶やコーヒー、紅茶をのんだら口をゆすいだり綿棒で掃除する

虫歯を防ぐ飲み物として代表的なのが次の3つが挙げられます


・ 水(ミネラルウォーター)
口腔内のpHを中性に保ち唾液の分泌を促進し、糖分や酸が含まれていないため、虫歯のリスクが低くなります。

・緑茶
緑茶に含まれるポリフェノールの一種である「カテキン」には、細菌やウイルスを抑制する抗菌作用・抗酸化作用があるといわれています。
虫歯菌などの細菌はたんぱく質で出来ていて、カテキンがたんぱく質にくっつく性質があることから、虫歯菌の働きを抑制してくれます。
またカテキンには、歯垢を生む「酵素」の働きを抑える効果もあります。日本人が好んで緑茶を飲む習慣は、意外にも歯を守るために効果的だったのですね。

・ウーロン茶
ウーロン茶は緑茶と同じ「チャノキの葉」から作られていて、同様にポリフェノールが含まれています。
製法の違いにより、緑茶に含まれるポリフェノールとは種類が異なり、より虫歯菌の抗菌作用が高いのがポイントです。
ウーロン茶のポリフェノールは、歯石の原因となる酵素の働きを阻む働きがあり、さらにウーロン茶に含まれる「タンニン」には、殺菌効果もあり、より虫歯になりにくいとされています。

 

しかし、ポリフェノールは歯を虫歯から守ってくれる効果がある反面、歯の表面に着色汚れがつきやすくなってしまうという問題があります。

歯の表面は意外と凸凹していて着色汚れが残りやすいため、その汚れに歯垢(プラーク)が蓄積され、時間が経過するとかたまって歯石に変化します。
そこに虫歯菌や歯周病菌が付着してしまうのです。
対処法として、お茶などを飲んだ後は水で口をゆすぐようにすると、色素が薄まりある程度着色を防げるでしょう。
また、飲んだ後に綿棒などで歯の表面を拭いてからめとるのも効果的なのだそう。

 

 

鼻呼吸をする

口呼吸をしていると口の中が乾燥しやすく、雑菌を体内にダイレクトに取り込んでしまうので、その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
鼻呼吸すると、鼻のフィルターが雑菌が体内に入るのを遮断してくれるため、口呼吸と比べてもリスクは下けられるということですね。

口呼吸を改善して、鼻呼吸にするには「レロレロエクササイズ」が効果的です。
やり方は、

 1 「レ」と声を出して舌を思いっきり出す。
 2  次に、「ロ」と声を出して口の中に舌を丸める。

これを10回繰り返すだけなのです。
とても簡単なので毎日のルーティーンに取り入れてみると良いでしょう。

 

唾液量をふやす

唾液が少ないと歯が汚れやすくなり、さらにドライマウスの要因にもなります。
唾液は口の中の汚れを洗い流してくれる天然のデンタルリンスであり、酸によってダメージを受けた歯の表面を修復までしてくれるのです。

唾液の分泌量は40歳くらいから低下してくるといいます。
最も手っ取り早く簡単に唾液を増やす方法の一つは、ガムを噛むことです。
そして、甘いものや少し酸っぱいものを口に入れると、唾液腺が活性化するので、虫歯にならないよう無糖のミントキャンディやガムなどの砂糖不使用のものを食べるのも一つの方法ですね。

ミント

硬いものより弾力のあるものを食べる

噛む回数が多いと唾液の分泌量が増えるので、硬いものよりも弾力性のあるもののほうが唾液量は増加します。
ということは、間食するときには硬いおせんべいなどよりも、干し芋やドライフルーツなどを選ぶと良いということですね。

 

虫歯リスクを減らすことが重要

1 汚れを歯ブラシでしっかり磨くことで、細菌の繁殖を抑えることができます。
  丁寧な歯磨きを心がけましょう。

2 フッ素入りの歯磨き粉を毎日使うことで、歯の再石灰化を促し、虫歯に負けない強い歯にすることができるのです。

3 長い時間、歯が菌などにさらされることが虫歯発生の一因なので、3度の食事以外の糖を摂る回数(間食)を減らすことが重要です。

虫歯になるリスクが少ない正しい間食の取り方は、3度の食事に混ぜ込むことです。
朝ごはんや昼ごはん、晩ごはんと一緒にデザートとして甘いものを食べる。

そうすれば、摂取回数は3回に留めることができるということです。

まとめ

歯磨きは毎食後、きちんとしているのに虫歯になってしまうことってありますよね。
自分が虫歯になりやすい性質だから仕方ないと思っていたけれど、虫歯になる原因はちゃんとあったということに気付いたと思います。
ちょこちょこお菓子などを食べて、口の中で糖分が酸化していたことが原因とは思ってもいませんでした。
これからは、自分の歯を一本でも多く残せるようにちょっとしたことに気を付けて、生涯、QOLを充実させていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました