グリーンカーテンで快適な夏に 自然を取り込んで暑さ対策 便利でエコな【グリーンカーテン】の魅力

生活

年々暑くなっている日本の夏。

地球温暖化や春まで続くエルニーニョ現象の影響で地球の大気全体の気温が年々高くなっているようで今年も猛暑になりそうです。

日本古来の夏の風物詩、「よしず」や「すだれ」も暑さ対策のアイテムですが、室内に入る日差しを遮る「グリーンカーテン」がいま人気を集めています。

植物自体が水分を含んでいるため、その蒸散による気化熱の効果で涼しさを感じることができるのです。持続的な効果も期待できます。

地面の温度を下げる「打ち水」と同じ原理ですね。

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グリーンカーテンによる効果は?

ドライミストと同じ原理

グリーンカーテンが持っている気温の上昇を抑える効果は 蒸散効果  です。
葉の裏側にある気孔から、根から吸い上げた水分を空気中に放出して、その放出された水分は、風に吹かれることで気化していきます。この時に周囲の熱を奪っていく性質があり、これはドライミストと同じ原理でこの働きにより周囲の気温が下がるのです。
すだれや布などのカーテンよりも熱を遮る作用が高いので、植物には”打ち水”効果のような蒸散作用があるのだそうです。

 

 

冷房効率の向上と省エネ対策

強い日射しを受けて表面温度が高くなった窓付近の地面や壁などからの熱が放出されるのも、暑さの原因の一つです。
十分に葉が茂ったグリーンカーテンの紫外線遮蔽(しゃへい)率は、約80%あります。 ちなみに、簾の遮蔽率は50から60%、高性能の遮蔽ガラスでも55%程度のため、いかにグリーンカーテンが優れているかがわかりますね。

※紫外線遮蔽率とは、紫外線を遮蔽する度合いのことでUVカット率とも呼ばれます。

カーテンでも直射日光を遮れますが、カーテン自体が熱を持ち部屋が暑くなってしまうのです。
一方グリーンカーテンは、土から水を吸い上げ葉の表面から水分を蒸発させて、葉の温度を外気よりも3℃~4℃低く維持するため、熱を持たないのです(植物のラジエター効果)。

部屋の中に入る日光や熱が減ると、エアコンや扇風機を効率よく使用できるので、電気代が抑えられ省エネになるということですね!!
毎年夏は電気代が気になる季節ですから、窓からみえる緑で心も落ち着き爽やかな気分になるうえに省エネにもつながるなんて一石二鳥だと思いませんか✨

 

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グリーンカーテンのメリット

おしゃれでエコなイメージがあるグリーンカーテンですが、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか? 詳しく紹介していきます。

 

  1. 直射日光を防ぐ
    窓から入り込んでくる太陽光をグリーンカーテンによって防ぐことができます。支柱やネットを伝って植物が生い茂ると、直射日光を防ぐ自然のカーテンとして活躍します。
  2. 気化熱で周辺温度を下げる
    建物の日陰よりも、木陰のほうが涼しいと感じたこと、ありませんか?
    蒸散している葉の間から通ってくる風にも涼感が感じられるのです。
    日光をさえぎるだけでなく、周りの空気の温度を下げる効果もあるのですね。
    そのため、すだれを付けるよりも、グリーンカーテンのほうが涼しく感られるのでしょう。
  3. プライバシーを守る
    グリーンカーテンの設置によって、部屋の中を外から見えにくくする効果があります。
    外部からの視線を遮りつつ、外観に圧迫感を与えることがないため、プライバシー保護にもなるグリーンカーテンをする方も増えているそうです。
    道路や隣家の窓に面しているお部屋にはよいのでは(⋈◍>◡<◍)
  4. 家庭菜園が楽しめる
    かわいく咲いたお花を眺めたり、おいしい実のなるフルーツや野菜を育てたり、訪れる綺麗な蝶やミツバチなどの生き物に癒されたり、日よけの効果のほかにも楽しみはたくさん(^^♪
    採れたての新鮮な野菜でお料理やサラダが作れるのもうれしいですね💛
  5. 見た目が涼やかで心地よい
    コンクリートが多い都市部では、グリーンカーテンによって緑が増えると涼やかに見えます。
    植物が育っていく様子を観察する楽しみも感じられますね。
グリーンカーテンの一番のメリットといえるのは、日陰を窓の外側で作ってくれるところです。
これには大きなメリットがあり、部屋に差し込む日光を遮ることで、部屋の温度が上がりにくくなるのです。
カーテンを閉めておくのと同じようにも思えますが、それではカーテンと窓の間に熱が溜まってしまうのです。窓の「外側」で日差しを防いでくれるカーテン(グリーンカーテン)があるというのは、最大のメリットなのです。

グリーンカーテンのデメリット

  1. 部屋が暗くなる
    グリーンカーテンの植物によって日差しが遮られますが、一方で部屋の中が暗いと感じることもあります。
    エアコンよりは照明の電気代のほうが安いですが、日中でも薄暗いと感じてしまうようでしたら、葉の密度を減らしたり、光が差し込むような穴を開けたりするなどの工夫してみるとよいかもです。
  2. 虫が集まりやすい
    グリーンカーテンを育てるうえで、防虫対策は欠かせません。虫は葉や実を食べてしまい、植物が育たなくなる原因になります。
    葉の裏側を確認して、見つけたらすぐに除去するようにしましょう。

    防虫スプレーをまいたり、虫が嫌うミントなどを一緒に植えるのもおすすめです。

    他に”ニームオイル”を定期的に葉裏に散布すると効果的です!https://www.rakuten.ne.jp/gold/ideshokai/neem06.html

  3. 水やりや、肥料やりが大変
    水やりはもちろん、十分な肥料を与えないと思うようにつるを伸ばしてくれないこともあります。
    植物によって追肥の間隔などが違いますので忘れないようにカレンダーなどにスケジュールを書いておくと良いですね。
  4. 初期費用がかかる
    グリーンカーテンを設置するには、「プランター・苗や種・土・肥料・支柱やネット・プラスチックの杭」などを揃える必要があります。
    今は100均などでも大体のものが揃うのでプチプラで気軽に始めてみるとよいですね。
  5. 育つまでに時間がかかる
    グリーンカーテンにしたい植物の種や苗を植えてからカーテンになるまでの期間を逆算して植えこむのがコツです。
    植物によりますが、2~3か月前から準備するのがベストです。
    4月下旬~5月中がもっともベストな植え込み時期でしょう。
  6. 枯れたあとの始末や掃除が大変
    秋から冬にかけては、葉が落ち枯れたあとの片付けの手間がかかります。茎とつるは完全に枯らすとネットから外しやすくなりますので、先に葉を取り除くとよいです。
    ※撤去する際は、転落・落下物などに十分注意しましょう!

自然のものなので花が咲けば虫が集まり、葉や花が枯れたら掃除しなくてはなりません。
植物を育てるには、ある程度の時間や手間がかかるのを当然と思えるかどうかで、デメリットのとらえ方も変わってきますね。

打ち水でより効果的に

グリーンカーテンと合わせて、日本で古くから行われてきた”打ち水”をすれば、さらに涼感効果が高まるのではないでしょうか。
より効果的なのは、日なたよりも日陰に水を撒くと良いそうです。

気温の高い日中は日差しが強く撒いた水がすぐに蒸発してしまうため、日差しが弱い朝や夕方に水を撒くことで、長時間水を地面に保たせることができ、涼しさを持続させることにつながります。

早朝や夕方に植物の生育状況や害虫のチェックをしながら打ち水をすれば、相乗効果で涼しさを感じやすく、おすすめです。

 

日なたよりも日陰に撒く

 

まとめ

植物のカーテンは直射日光を遮ってくれるだけでなく、葉の蒸散作用で空気を冷やす役割もあるので、エアコンなどの電気代削減にも大いに役立ちます。
さらにおうちの中から見た景色の美しさは人の心に良い心理的作用をもたしてくれますし、外からはおしゃれな見た目だけでなく目隠し効果もあります。

自然と環境にも優しいグリーンカーテンは、快適な夏を過ごすためのアイテムの一つとして、葉や花を眺めたり、実を食したりして楽しみながら、育ててみてはいかがでしょうか。

 

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