スーパー歌舞伎『もののけ姫』が、2026年夏に新橋演舞場で上演されます。山犬に育てられた少女・サン役を演じるのは、女方として高い人気を誇る中村壱太郎さんです。
「野性味と美しさをどう両立させるの?」「女方としてサンをどう演じるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中村壱太郎さんが演じるサンの魅力や、役作りへの思い、そしてスーパー歌舞伎ならではの見どころまで詳しくまとめました。
スーパー歌舞伎40周年という節目に誕生する新作の魅力を、ぜひ一緒に確認していきましょう!
中村壱太郎が演じるサンとはどんな人物?

サンの人物像
サンは、映画「もののけ姫」のヒロインとして多くの人に愛されているキャラクターです。山犬のモロの君に育てられた15歳の少女で、人間でありながら森を守る存在として生きています。
人間社会を拒み、自然と共に生きる道を選んだサンは、タタラ場を率いるエボシ御前と対立し、森を破壊する人間たちと激しく戦います。一方で、呪いを背負いながらも誠実に生きるアシタカとの出会いを通じて、人間と自然の狭間で揺れる複雑な心を持つ少女でもあります。
野性的でありながら純粋、そして強さと脆さを併せ持つサン。その多面的な魅力が、今回の歌舞伎化でどのように表現されるのか、とても楽しみですよね。
スーパー歌舞伎版で注目されるサンの表現
中村壱太郎さんは、インタビューで「少女と獣を掛け合わせた歌舞伎の女方になるのではないか」と語っています。歌舞伎の女方といえば、繊細で優美な所作が特徴ですが、サンには野性味や俊敏さが求められます。
これまでの女方にはない、新しいサン像が誕生するかもしれません。
歌舞伎には、狐や鳥などの人ならざる存在を演じる「化身」という表現があります。壱太郎さんはこの伝統的な技法を活かしつつ、獣のような動きと少女らしさを融合させようと試みているそうです。
伝統を受け継ぎながら新しい表現に挑戦する姿勢からは、壱太郎さんの探究心と表現者としての覚悟が伝わってきます。
中村壱太郎がサン役に選ばれた理由とは?
女方として培ってきた表現力
中村壱太郎さんは、上方歌舞伎を代表する若手女方として知られています。その女方姿は「寒気がするほど美しい」と評されるほど。祖父は人間国宝の四世坂田藤十郎さん、父は四代目中村鴈治郎さんという歌舞伎の名門に生まれ、幼い頃から舞台で研鑽を積んできました。
また、映画「国宝」での所作指導や、新海誠監督の「君の名は。」での巫女の振付など、歌舞伎の枠を超えた活動も展開しています。こうした経験が、今回のジブリ作品という新たな挑戦にも活かされているんですね。
こうした豊かな表現力と、伝統を大切にしながら新しい挑戦を続ける姿勢が、サン役への抜擢につながった理由の一つといえるでしょう。
サンという難役への挑戦
製作発表記者会見で、壱太郎さんは「これは役者として最も大きな記者会見になっています。それだけ注目されているということですよね」と語りました。
また、「野生児なので普段の女方とは全く違う」とも述べており、歌舞伎らしさとサンの野性味のバランスをどう取るかが大きな課題だと話しています。
タイトルロールであるサンを演じることへの使命感を抱きながら、常にアンテナを張り、新たな表現を模索する姿勢。その真摯な向き合い方に、私も胸を打たれました。
こうした豊かな表現力と、伝統を大切にしながら新しい挑戦を続ける姿勢が、サン役への抜擢につながった理由の一つといえるでしょう。
中村壱太郎さんの家族構成やこれまでの経歴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。👇
▶ 中村壱太郎とは何者?家族構成や経歴、女形として注目される理由まとめ
中村壱太郎が語るサンへの思いや役作り
製作発表で語ったコメント
製作発表記者会見では、壱太郎さんの熱い思いが語られました。「改めて映画を観て、時代劇であり冒険活劇でもあると思いました。まさに我々は今、歌舞伎の歴史を感じながら冒険しているんです」と述べ、新時代の幕開けとなる舞台を創り上げる意気込みを見せています。
また、「人と人がどう生きるか、人と生きものがどう生きるか、生きものと自然がどう生きるか。その大きな輪の中で、自分はどうやってサンを演じるのかがポイントになる」と、作品の深いメッセージ性を舞台でさらに掘り下げたいと語りました。
役作りで意識していること
役作りにあたって、壱太郎さんは「もののけ姫」の舞台のモデルの一つとされる屋久島を訪れました。
神秘的な原生林や澄んだ水の流れ、森に響く鳥の声など、都会では味わえない自然の息吹を全身で感じながら、サンという存在への理解を深めたそうです。
屋久島で自然と向き合う様子が伝わる貴重な映像です。興味のある方はぜひご覧ください。👇👇
また、アシタカ役の市川團子さんとの関係性も重要です。
壱太郎さんは、
「團子くんは自分の理想郷に突き進んでいく男。新たなスーパー歌舞伎を創る、その一端を担えたらと思います」
と語り、チーム全体で作品に向き合う姿勢を大切にしています。
自然の息吹を実際に体感し、その経験を一つひとつの所作や表情に生かそうとする姿勢からは、サンという難役に真摯に向き合う壱太郎さんの思いが伝わってきます。
スーパー歌舞伎「もののけ姫」の見どころ

スタジオジブリ作品初の歌舞伎化
今回の「もののけ姫」は、スタジオジブリ作品として初めての歌舞伎化です。1997年に公開されて以来、幅広い世代に愛され続ける名作が、歌舞伎の伝統と現代的なスペクタクルが融合したスーパー歌舞伎として新たに生まれ変わります。
しかも、2026年はスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』初演から40周年という記念すべき年。その節目に誕生する新作として、大きな期待が寄せられています。
サンとアシタカの関係性
サン役の中村壱太郎さんと、アシタカ役の市川團子さん。二人は近年、様々な舞台で共演を重ねてきた仲です。壱太郎さんが團子さんを信頼し、共に作品を創り上げていく様子は、まさにサンとアシタカの関係性とも重なります。
舞台上でどのような化学反応が生まれるのか、生身の俳優だからこそ表現できる熱量に期待が高まります!
市川團子さんについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。👇
歌舞伎ならではの演出にも注目
スーパー歌舞伎といえば、宙乗りなどのダイナミックな演出が魅力です。今回の「もののけ姫」でも、壮大なスペクタクルと歌舞伎ならではの様式美が融合した舞台が展開されます。
森の神々やタタラ場の人々が織りなす物語を、歌舞伎という日本の伝統芸能でどう表現するのか。映画では味わえない、劇場ならではの迫力と臨場感が楽しみです。
中村壱太郎のプロフィール

名前:中村壱太郎(なかむら かずたろう)
本名:林 壱太郎(はやし かずたろう)
生年月日:1990年8月3日
年齢:35歳(2026年7月現在)
身長:168cm
出身地:東京都
屋号:成駒家
日本舞踊吾妻流の七代目家元・吾妻徳陽としても活動。祖父は人間国宝の四世坂田藤十郎、父は四代目中村鴈治郎。
上方歌舞伎を中心に活躍する女方のホープとして、古風さと現代性を併せ持つ表現で注目を集めています。
上方歌舞伎を中心に活躍する女方のホープとして、古風さと現代性を併せ持つ表現で注目を集めています。
中村壱太郎さんの家族構成や生い立ち、これまでの経歴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。👇
▶ 中村壱太郎とは何者?家族構成や経歴、女形として注目される理由まとめ👇
アシタカ役を演じる市川團子さんについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。👇
スーパー歌舞伎「もののけ姫」の公演日程・会場・チケット情報
会場: 東京・新橋演舞場
公演期間: 2026年7月3日(金)~8月23日(日)
上演時間: 昼の部 午前11時~/夜の部 午後4時~
料金:
1等席 17,000円/2等A席 10,000円/2等B席 6,500円/3階A席 6,500円/3階B席 3,000円/桟敷席 18,000円
※30歳以下の方は当日残席がある場合、全等級を半額で購入できるU-30チケットもあります。
チケット購入: ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、CNプレイガイドなどで好評発売中です。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
まとめ
中村壱太郎さんが演じるサンについて、この記事で分かったことをまとめます。
【要点まとめ】
・女方として培ってきた表現力を活かしつつ、野性味という新たな挑戦に臨んでいる
・少女と獣を掛け合わせた歌舞伎の女方として、伝統的な「化身」の技法も取り入れる
・屋久島を訪れるなど、役作りのために自然と向き合い、サンという存在を深く理解しようとしている
・市川團子さんとのチームワークを大切にし、座組全体で作品を創り上げる姿勢を持っている
・スーパー歌舞伎40周年の節目に誕生する新作として、新時代の幕開けを担う使命感を抱いている
中村壱太郎さんの誠実な役作りと、伝統と革新を融合させようとする情熱が、少しでも伝わっていれば嬉しいです。スタジオジブリ初の歌舞伎化という歴史的な舞台が、2026年夏に幕を開けます。生身の俳優が創り出す「もののけ姫」の世界を、ぜひ劇場で体感してみてくださいね!
アシタカ役の市川團子さんと共に、新たな『もののけ姫』の世界を創り上げる中村壱太郎さん。歌舞伎ならではのサンがどのように誕生するのか、今から舞台の幕が開くのが待ち遠しいですね。


